第1回「全国こども巨木サミット2001」に参加して

第1回「全国こども巨木サミット2001」が、平成13年3月25日(日)〜27日(火)の日程で岩手県二戸市を会場に行われました。
26日午前に二戸市シビックセンターで「私達は巨樹巨木林を守るためにこんな活動をしています」…こどもが守る巨木の未来…をテーマに全国から選ばれた10か所の小中学校、緑の少年団が、巨樹・巨木とのふれあいや保全の活動について発表を行いました。
(写真は、子どもたちによる、大会宣言の様子)

本校も5年児童2名が参加し、「真鍋の桜」の歴史やお花見集会を始めとする児童のかかわりについて発表を行いました。

発表資料「真鍋の桜」とぼくたちの学校生活
当日のプレゼンテーション画面と発表原稿のテキストを再現しました。クリックして
ご覧ください。(写真の多くは重ねていたものを並べて配置しましたので、発表時とレイアウトが違うものがあります。)  
注:19ページあります。

当日の発表団体は次の通りです。(下線のある団体はHPにリンクしてあります。)

・岩手県二戸市立仁左平(にさたい)小学校 「こんにちは宝の木」
・秋田県仙北郡太田町立太田南(おおたみなみ)小学校 「大杉との出会い」
・茨城県土浦市立真鍋(まなべ)小学校 「真鍋の桜」
東京都御蔵島村立御蔵島(みくらじま)小学校
(ビデオによる参加)
「みくらの森とわたしたち」
・東京都西多摩郡奥多摩町立古里(こり)小学校 「奥多摩の巨樹・巨木について」
・京都府中郡大宮町立大宮第三(おおみやだいさん)小学校 「自然のダムブナを守ろう」
・徳島県美馬郡一宇村立錦谷(にしきだに)小学校 「知ろう・守ろう・伝えよう!巨樹の里一宇」
・長崎県下県郡厳原町金田(かんだ)緑の少年団 「好きです。対馬『巨木の宝庫』」
・鹿児島県熊毛郡上屋久町立永田(ながた)小学校 「センダンの木と私達」
・沖縄県島尻郡南大東村立南大東(みなみだいとう)中学校 「島の特有な植物(巨木)」
26日午後は4つのコースに別れ、二戸市をバスで移動しながら、「市内巨木ふれあいツアー」を行いました。

右の写真は、「小池のカツラ」で二戸市の天然記念物に指定されているそうです。幹周りが12mもある大きな木です。

蛇沼(じゃぬま)牧場にあるアメリカスズカケノキ(プラタナス)です。日本にあるアメリカスズカケノキとしては最大のものだそうです。(スズカケノキとしては新宿御苑のモミジスズカケノキが日本一だそうです。)

参加した子どもたちは、幹周の測り方を教えてもらい、グループごとに協力して、実際に図ってみました。いろいろな値が出ましたが、大体5.2mくらいありました。

26日の巨木ふれあいツアーの時から雪がちらつき、夕方には降り始めました。
写真は27日朝の県北青少年の家(今回の宿泊場所)の中庭の景色です。

この日、雪の舞う二戸を後に帰路につきましたが、東京近くで新幹線の車窓から、桜の花が咲いているのを見たときは「日本はやっぱり広い」と実感しました。

参加した2人の児童の感想

全国こども巨木サミット2001に参加して
                          5年 Y.H
 ぼくが、「全国こども巨木サミット2001」で一番楽しかったのは、二戸市巨木ツアーです。はじめ、初日の説明のときに二戸にはあんまり目立ったものがないと聞いていたんだけど、いろいろな木があってすごいと思いました。中でも、小池のカツラやポプラ(セイヨウハコヤナギ)などがものすごく大きく、堂々とそびえ立っていました。
 あと、蛇沼牧場のアメリカスズカケノキの班ごとの計測が、みんなで協力してできて良かったです。発表の方もしっかりとできました。この思い出は一生わすれないと思います。また、こういう機会があったらぜひ参加したいと思います。今度はたくさんの友達を作りたいと思います。

全国こども巨木サミット2001に参加して
                          5年 G.S
 ぼくは、「全国こども巨木サミット2001」の会場を初めて見たとき、あまり大きくないなぁと、小さく思えました。しかし、本番の発表を聞くと、「他の学校もこんな活動をしているんだ」とか「こんな活動、まねできないなぁ」と思うことがあり、会場は小さいのにすごいと思うことがたくさんつまった会場でした。中でも一番すごく思ったのは、東京のみくら島の小・中学校でした。ビデオによる参加だったけど、台風に木を流されてしまった所に木を植える活動は、巨木を守るではないけれど、島を、地球を守るということでとてもすごい活動だと思いました。みくら島の小・中学校の人たちのような考えを、すべての人が持てば、今失われつつある自然を守れると思いました。
 午後の巨木めぐりツアーですごかった木で、一つ目は「小池のカツラ」です。この木のまわりは12mあるそうで、かみなりで折れた枝を見て、「この折れた枝、真鍋の桜ぐらい大きい」とおどろきました。
 二つ目は、「逆さイチョウ」です。どうしても逆さイチョウに「なんで逆さ向きに枝がのびてるの」と聞いてみたいです。それほどなぞに思いました。
 三つ目は、「蛇沼牧場のアメリカスズカケノキ」です。この木は、アメリカスズカケノキの中では日本一大きいそうです。実際に太さをはかってみると、5m24cmありました。この木の種のようなものは、ブァーと飛ぶのですが、「この種のようなものから木がはえたらアメリカスズカケノキだらけになるはずなのになんでだろう、ふしぎだなぁ」と思いました。あと、「真鍋の桜にはたねはないの?」と思いました。
 葉の落ち方によってうらないのようなことがあるなど、その他いろいろな木があり、まだまだたくさん巨木がある二戸市はすごいと思いました。「全国こども巨木サミット2001」に参加して、いろいろなことを知り、巨木を守ろうという気持ちも高まりました。巨木の未来はぼくたちが守ります。